コンクリート打ちっぱなしの壁にしたい!
ご覧いただきありがとうございます。
広島で注文住宅やリフォーム・リノベーション等の設計を行っているアルキプラス建築事務所です。
今回は、オシャレなコンクリート打ちっぱなしデザインを取り入れる際のデメリットやデメリットの少ない取り入れ方についてお伝えします。
Q:コンクリート打ちっぱなしの壁、おしゃれでいいなあと思っています。
ただ、RC造にすると費用面や冬の寒さ等が心配です。その他のデメリットや、良い対策があれば教えてください。
コンクリート打放、確かにシンプルな美しさがありとても人気です。
人工物でありながら、自然界に存在する材料を使い、同じように造っても一つとして同じものはない点も魅力の一つかと思います。
ただし、ご質問にもあるように、いろいろと気を付けるべき点も多くあります。
工事費
鉄筋コンクリート造の場合、住宅規模で考えると木造に比べて随分と工事費が高くなってしまいます。
それに対してどこまでの価値を感じるかにもよりますね。
◇ とはいっても安く、デザイン的な部分でコンクリート打放を使いたい…
そんな方には、最も手軽なもので打放デザインのクロスなんかもあります。
これはこれで印刷技術に脱帽!!ってくらいパッと見では騙されてしまいます。
◇ でもやっぱり、本物が良い・・・
そんな方には、木造の住宅の中にコンクリートの壁をつくることも可能です。
一部分であればそれほどのコストアップにもならないですね。
暑さ・寒さ
コンクリート自体の熱特性により、夏は暑くて、冬は寒くなりやすいです。
以前の「断熱を再考(part1,part2,part3,part4,part5)」にて詳しく述べていますが、コンクリートは熱をため込みやすい性質があります。
そのために断熱や遮熱といった方法にて室内環境を整えることが必要です。
でも、普通に断熱(内断熱)したのでは室内にコンクリート打放の壁が見えてきません。
外壁がコンクリート打放でなくても良ければ、一番は外断熱にすることだと思います。
外も中もコンクリート打放が良ければ、コンクリートの壁を二重につくり、その中に断熱材をサンドイッチにする方法もあります。(これは一段とコストアップになってしまいますが…)
どこまでのことを要望されるかによって、費用面では大きく変わってきますが、少なくともきちんと考えて造れば暑さ寒さには十分に対応可能です。
ご質問のケースでは…
ご質問のように、コンクリート打放の壁をデザインとして取り入れる場合。
上記のように費用・断熱を考えると、しっかりと造った木造住宅の室内にコンクリート打放をつくるのがBESTだと思います。
どうしてもコンクリートの荷重の関係によって1階になりますが、リビングのテレビのバック、玄関の入った正面なんかに設けるとデザイン的にもとてもいいですね。
お家デザインの憧れ、ぜひ色々とお聞かせください。
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