南面道路の敷地

中庭に対して開けた家

建設場所　広島県広島市佐伯区坪井1丁目
総工事費　3,340万円
構造規模　木造2階建
家族構成　夫婦＋子供2人
敷地面積　175.91㎡
建築面積　  73.08㎡
延床面積　107.64㎡
完成年月　2022年09月

設計にあたって

郊外の住宅地に住宅を計画するにあたり、光と風を取り込みつつ外からの視線を遮ることを考えた。

一見、よさそうに見える南面道路の敷地、でも、よくよく考えてみる必要があるのでは？道路に向かって窓を大きく設けている住宅、結構ありますが、必ずと言ってよいほどカーテン等によってその良さが十分に活かされていない。

光を取り込みながら外からの視線を遮るといった反対の要素を組み立てるため、また、同時に風を取り込むために建物中央付近に中庭を設け、中庭の南側部分を平屋とし道路側レベルからの視線を遮りつつ、上からの光は十分に取り込むことができるサイズとした。

光を取り込むことだけに重点を置くことで夏の暑い日差しまで室内に入ってしまってはいけないため、リズミカルに勾配に変化をつけた５枚の屋根や庇で日差しをコントロールしつつ、同時に両サイドの住宅の窓からの視線も遮る計画とした。

外から見える外壁材はシンプルでありながら趣のあるものを選択し、複数のボリュームに合わせて基本的に２色にて構成、室内から見える中庭部分には明るさと広がりを持たすべく白い色を採用した。