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広島で注文住宅やリフォーム・リノベーション等の設計を行っているアルキプラス建築事務所です。

今回は、「アイランドキッチンって素敵だけど、汚れが心配…」というお悩みにお答えします。

Q:家を建てるにあたって、デザイン面でアイランドキッチンが気になっているのですが、水や油のはね等の汚れの問題が心配です。暮らす中での掃除の手間等を考えると、通常の壁付けが結局良いのでしょうか？

アイランドキッチンにする場合、最も気になるのは床の汚れではないかと思います。

床の汚れとしては、水はねによる床の濡れについてはどのようなキッチンタイプにしても条件は変わりません。

一方、油煙の汚れについては、キッチンタイプで対応しようと思うと、アイランドやペニンシュラの様な対面キッチンではなく、３方が囲まれたカタチのキッチンがＢＥＳＴです。

この場合、人が立つ側意外は壁になるので床への汚れは最小限になります。

ただ、実際はキッチンタイプよりも熱源に何を使うのか、また、熱源からレンジフードまでの空気の流れがスムーズなのかの方が大きく影響してきます。

そもそもレンジフードは熱源で調理をする際に発生する油煙を適切に屋外へ排出するためのものです。これでいかに効率よく排出するかという方法を考える必要があります。

熱源の違い

ガスとＩＨでは根本的に熱を鍋等に伝える仕組みが違っています。

ガスの場合、鍋等の周囲も含めて炎で温めるため、鍋等だけではなく、周囲の空気も温められ上昇気流が発生し、スムーズにレンジフードへ向かいます。

ＩＨの場合、鍋等のみを電磁的に温め、周りの空気は温まらないため上昇気流が発生せず、油煙は上方向よりも横方向へ広がりやすくなります。

この違いをどのようにとらえるか、それぞれのメリットデメリットもあり、対応方法も様々です。

ご質問の汚れの問題については、

①整流版などの付いたタイプのレンジフードをＩＨに近い位置に設置

②ＩＨ前になるべく背の高いガラス板等を設置

この2点を抑えれば、ＩＨであっても周辺への飛び散りは随分と少なくなります。

夏を考えると、周囲も含めて温まるガスはＩＨに比べキッチン廻りが暑くなるという点もありますね。

また、実際にガスもＩＨも調理をするためのものですので、根本的なことにて比較することも重要です。

最近ではＩＨの機能も充実してきていますので一概には言えませんが、

・一般論としてガスの方が炒め物には向いている（ＩＨはフライパンをＩＨから離すと機能しない）

・鍋内部でも対流が起こりやすいガスよりもＩＨの方が煮崩れしにくい

等々の事が挙げられます。

熱源については、ガスとＩＨの両方が設置されている商品も出ています。

https://cleanup.jp/online-showroom/centro/hybrid/

https://rinnai.jp/products/kitchen/gas_conro/gc_domino/domino_variation

いろいろと考えて悩んだ方は、こういうのもよいのではないでしょうか？

デザイン面と使いやすさと、色々な面からご検討ください。

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