防音ってどうしたら良い?
こんにちは!アルキプラス建築事務所です。
今回は《防音》についてのご質問にお答えします。
Q:楽器を演奏する趣味があるので、家を建てる時には防音を考えたいと思っています。
趣味程度なので本格的な防音室が欲しい訳ではないのですが、防音にはどのような方法があるでしょうか?
まず、どこに対しての防音なのか、という事がポイントになります。
・家の外
・部屋の外
・外から部屋の中
このように、どこに対しての防音を考えるかによって変わってきます。
◇家の外に対しての場合
本格的でなくてよいのであれば…
最近の外壁や窓についてはそれなりの性能がありますので、外壁に空いている穴に対しての対応が有効です。
外壁に空いている穴…主に換気用の穴で、給気(外の新鮮な空気を室内に取り込む)と排気(室内の空気を外へ排出する)のためのもの
これらの穴を音が出ても気にならない方向があればそちらへ、
どの方向へも音をあまり出したくない場合は「防音室用の換気扇」(給気も排気も)にての対応が良いと思います。
◇部屋の外(廊下やほかの部屋)に対しての場合
壁や床、天井に防音の対策が必要です。
防音といっても、遮音と吸音の二通りを考える必要があります。
◎遮音とは 音を遮ると書きますが、簡単に言えば音を反射して反対側へ伝えにくくすること。
◎吸音とは 音をなくす…音のエネルギー(音=空気の振動)を熱のエネルギーに変えてしまうこと。
熱に変えるといっても、もちろん室温に影響があるほどではありません。
楽器の演奏となると、単純に遮音するだけだと室内に音が反響しすぎてしまいます。
外へ音が漏れにくいように遮音しつつ、室内の音環境を整えるために吸音が必要です。
このバランスについては厳密な設計を行う場合は楽器によっても変わってきます。
また、出入口にも防音ドアがおすすめです。
同時に気を付けるべきは設備配管です。
いくら壁や床、天井に気を配っても、電気の配管にも注意しておかないと外への音漏れの原因にもなりえます。
◇外から部屋の中に対しての場合
上述の内容とほぼ同じでよいと思います。
ただ、音を整えるための吸音は不要ですね。
防音1つとっても、周囲の状況や何が問題かによって変わってくるという事ですね!
次回も音にまつわるご質問にお答えしますので、ぜひご覧ください◎
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