水回りはまとめた方が良い?
こんにちは!アルキプラス建築事務所です。
少しお久しぶりの今回は、水回りについてのご質問にお答えします。
Q: 家を建てる際に、水回りはまとめた方がいいと良く聞きます。やっぱりまとめた方が良いと思いますか?
どのような利点があるのでしょうか?
水廻りをまとめた方が良い、とよく聞きますよね。
実際のところは…まとめる必要はありません!
水廻りをまとめた場合の利点
① 工事費がほんの少し安くなる
しかし、ほんの少しです…。
実際に水廻りに使用される配管の金額は全体の工事費からするとわずかなものです。
参考:https://www.monotaro.com/s/c-36/
もちろん、工事してもらう人件費分は変わってきますが、人件費にしても給排水工事の期間が1日増えたとして数万円くらいです。
② 施工するときに楽
これは住む人には全く関係ないですよね。
水回りをまとめる利点はこれくらいだと思います。
では、水回りはどのような配置が良いのか?
実際に生活を始めた時に、使い勝手の良い位置に配置するのが良いと思います。
一般的に、『洗濯機は1階の洗面脱衣室に置かれていて、洗濯物を干す場所は2階のベランダ』という事も多いと思いますが、これってどうでしょうか?
イメージしてみてください。日々の家事の中で一番重たいのって干す前の濡れた洗濯物ではないですか?
重たい洗濯物をわざわざ階段を上がって2階のベランダまで持って上がるのは大変ですよね。
【簡単な解決方法】
洗濯機を干す場所の近くに置くことです。
例)洗濯機置き場をベランダの出入口横に置くなど…
できれば、乾いた洗濯物を取り込んで収納するところまでの動線も整理しておきたいです。
そうすると、濡れた洗濯物ではなく洗う前の乾いた状態のものを運べばよくなります。
また、先述の洗面脱衣室…
なぜ、洗面と脱衣が一緒なのでしょうか?一緒にあって何かメリットはあるでしょうか?
例えば、年頃の娘さんが朝、シャワーを浴びているときには父親は洗面台を使いにくいです。
洗面室と脱衣室を分けてしまえば解決です。
洗面台自体は目立つ位置でなければ、別に廊下にあっても問題ないものですよね。
【廊下に洗面台のメリット】
・帰宅時の手洗いに使い勝手が良い
・湿度の高い脱衣場で髪を乾かすよりも、簡単にかつ良い仕上がりで乾かせる
分けた方が良い事が多々あります。
こんなことも…
家事動線がきちんと取れてて使いやすいですよ…と、
『キッチンから(洗濯機を置いている)洗面脱衣に動線がとってあるプラン』をご覧になったことありませんか?
これって、随分と前の考え方です。
お風呂の湯は時間が来たら手で止めに行く。洗濯機が二槽式(若い方にはなじみがないかもしれませんが)を使っていて、洗濯が終わったら脱水槽に、脱水が終わったら洗濯槽に入れ替えてすすぎ、すすぎが終わったらまた脱水槽に入れて脱水。
こんな事をしていた時代はもちろん、キッチンで料理をしながら洗濯や湯張りをする場合には便利だったかもしれません…
今はお湯が自動で止まりますし、洗濯機が二槽式のご家庭はかなり少ないと思います。
家を造るときには、一般的とされていることがご自身のこれからの生活にあっているのかをしっかりと考えて、
水廻りの位置を考えてほしいです。
迷われたときには、ぜひご相談ください!
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