天窓が欲しい!メリット・デメリットは?
こんにちは!アルキプラス建築事務所です。
今回は、天窓が欲しいけど暮しやすさ等が心配…というご質問にお答えします。
Q. お家の中に居ながら青空や星空を楽しめる天窓を設置したいと思っていますが、夏場の日光による暑さなどが心配です。天窓を取り入れつつ暮らしやすい家にするにはどうしたらよいのでしょうか?
天窓を設けることによって、メリットだけではなくデメリットもあることをしっかりと理解しておく必要があります。
■天窓を取りつけるメリット
・採光性に優れている
天窓は、時間による太陽の角度の影響を受けにくく採光効果が高いです。
・風通しが良い
開閉式にすることで風通しが良くなります。
また、暖かい空気は上昇する性質があるため、天窓を開けるだけで熱を外に逃がすことができます。
・省エネ
先述の通り、天窓は採光性と風通しに優れているので省エネ効果もあります。
高い採光性のおかげで日中は照明を使う機会が少なくなり、風通しの良さから夏の冷房の使用量を削減することができるのです。
・防犯対策になる
天窓は、住宅の最上部に取り付けるため、空き巣や不審者が侵入するための足場が少なくなります。
また、夜間の換気も安心して行えるなど、防犯対策にも高い効果を発揮します。
■天窓を取り付けるデメリット
・メンテナンスが大変
天窓は高い位置に取りつけるので、脚立などを使っても手が届かない場合が多く、窓の掃除が困難です。
・取りつけ箇所によっては室内が暑くなる
メリットで書いた採光効果ですが、方位や取り付け場所を間違えてしまうとそれがデメリットになることもあります。
夏は太陽の位置が高く天窓からの直射日光が増えるため、当然ながらそれに比例して気温も上昇します。
ブラインドを用いて直射日光を防止・・・といった方法もありますが、ブラインドを設置した場合、熱がこもる等で天窓のガラス自体が割れてしまうことがあります。
そのうえで、「家の中に居ながら青空や星空を楽しめる」ことを考えてみましょう。
私はできる限り、天窓は設置したくありません。
やはり上記のようなデメリットがあることと、屋根本来の雨対応を考えると他で対応可能なら…
星空や青空を天窓越しに見る状態をイメージしてみてください。どのような体勢になっていますか?
寝転がっているか、ほぼ寝ている状態に近いのでは????
そのような状態で外を楽しむことよりも、例えば
天井を少し高くして・・・壁の天井際に周辺環境をしっかりと考慮したうえで窓を設けると、
(外から見られないように、かつ、外を見たときに見えてほしくないようなものは見えないように)
星空や青空を椅子やソファーに腰かけた状態で楽しむことができます。
イメージすることって、結構難しいものです。
天窓の外に星空や青空をイメージしても、その時のご自身の体勢については意外とイメージできていないようなことが多いのではないかと思います。
少し引いて客観的にイメージすることで、家づくりにおいて本当に大切なものが見えてくるように思います。
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