とことん自然素材の家ってどう?

ご覧いただきありがとうございます!

広島で注文住宅やリフォーム・リノベーション等の設計を行っているアルキプラス建築事務所です。

家を建てる際の材料にこだわる!今回は、自然素材の家についてお話します。

 

Q:なるべく自然素材を使用した家が良いのですが、断熱性等の機能面を考えると最新の建材を使った家の方が暮らしやすいのでしょうか? ALL自然素材の家のメリットやデメリットを教えてください。

 

自然素材をふんだんに使った家」と一般的に省エネ性能の高いとされている「高気密高断熱の家」とは、突き詰めるとなかなか正反対の部分も多くあるように思います。

 

「自然素材」といったら、どういったものをイメージしますか?

・無垢のフローリング

・珪藻土や漆喰の壁や天井

・木製サッシ

などが挙げられるのではないでしょうか?

 

これらの特徴としては、素材自体が呼吸をするということ。

つまり、「自然素材をふんだんに使った家」=「家自体が呼吸をする」のです。

ただ、これらはあくまでも表面の仕上です。

仕上げ材の下地になる部分、例えば壁を例に挙げるとすると、とことん自然素材にこだわる方は昔ながらの土壁を望まれます。

 

自然素材の欠点

もちろん、「自然素材」にも欠点があります。

呼吸をする・湿度を吸放出するという事は、素材自体が伸び縮みするという事でもあるので、

湿度の低い時期には乾燥して縮み、隙間が空く等の現象が起こります。

 

反対に新建材と呼ばれるものは、「高気密高断熱」を簡単に作り上げることができ、

材料自体の変形も「自然素材」に比べるとほとんどありません。

 

自然素材・新建材 どっちが良いのか

さて、どちらが好ましいのでしょうか?

実際には、そのご家族の生活に合わせて考えるのが一番良いのではないでしょうか。

・エアコンをガンガンに聞かせた空間が好き!➔「自然素材をふんだんに使った家」はエアコンの利きに少し難あり

・掃除や手入れがしやすい家が良い!➔新建材のが楽

・体に良い家に!➔やはり自然素材の方が◎。空気もおいしいです。

現在の構造基準や省エネ基準に合わせようと思うと、自然素材だけではなかなか対応しにくいという点もあります。

 

と考えると、実際に「自然素材」の方が体には良いけど、他の要素を考えると「新建材」の方が良いことが多いようです。

 

 

おすすめの組み合わせ

私のおすすめは

・構造的な部分や可動部(サッシ等の建具など)は新建材

・仕上は自然素材

・下地は室内側:土壁、壁の中:耐震性能を持たせるもの、断熱材:高性能のもの のようなハイブリット

省エネ基準や構造基準を考えて、今の段階ではこれがベストな選択ではないかと思っています。

ただし、来年2025年4月着工分からは省エネ基準への適合義務がはじまります。

それに伴い、土壁を使った家はなかなか基準に合わせられなくなりそうです。(現段階では建築主が省エネレベルを選ぶことができます。)

ハイブリットを考えてみたい方、本気の「自然素材をふんだんに使った家」を建てたい方は、

今が本当のラストチャンスになりそうです…!

 


アルキプラスブログでは、皆様から頂いたご質問に弊社デザイナーがお答えしております。
個別のご回答もしておりますので、ご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
友だち追加

注文住宅・デザイナーマンション・店舗設計・リノベーション等ご相談頂けます。

これまでの施工事例はこちら