雲母の里
スーパー銭湯の改装
山小屋風+原点回帰のモダンジャパニーズ
建設場所 広島県東広島市
構造規模 鉄骨造平屋建
改装面積 363.00㎡
改装部位 ロビー・食堂・更衣室
完成年月 2005年8月
設計にあたって
郊外型のスーパー銭湯におけるロビー、食堂、脱衣室の改装を行ったものである。
現状では、ある程度の客足は確保しているものの、事業としてのステップアップを図るべく何かしらの手段を模索している状況であった。
クライアントからの要望は主に3つ。
「明るい空間づくりを」「山小屋のようなイメージで」「食堂を魅力的な空間に」というものであった。
私たちは空間にメリハリを付けることからスタートした。ロビー、食堂、マッサージとを床のレベル・色、染竹を用いたパーテーションにより空間の広がりを損なわないように効果的にゾーニングし、照明計画においても食堂を意図的にトーンを落とし演出しながら各空間に明暗のメリハリをつけ、改装前の全体的に暗かったという印象を払拭している。竹材や杉の無垢カウンターなど「和」のテイストを加味しているのは風呂・温泉というものに対して日本人が抱くイメージ、その深層心理を刺激し、よりリラックスできる空間づくりを図ったためである。
http://www.unmonosato.com/
施工:(有)ファインテックス
撮影:野村 和慎