すみのや〜桜〜


落ち着きと主張のあるモダン和風の食空間を

建設場所 広島県廿日市市
総工事費 1100万円
構造規模 RC造 テナント改装
延床面積 93.74㎡
完成年月 2003年12月


設計にあたって

JRと市電、両方の廿日市駅の間に串焼きのお店 を設計したものである。
串焼き屋という「懐かしさ」を感じさせる中に、 若年層も取り込むべくモダンテイストを加えた店舗 設計が求められた。
土塗り壁と黒に塗られた杉板貼りの床で包まれる店内は、現代和風の空気をもった落ち着きある大人の空間となっている。また、玉砂利が敷き詰められた坪庭は淡い白光を放つ照明装置のような存在感を漂わせている。さらに店内に入ってくる客に対しては、まるで行灯のように映る。
焼き台の後ろには古木と土塗り壁による化粧壁を計画。そこに並ぶ数多くの焼酎を引き立たせている。
掘込座席の壁面には木板の組み合わせによる間接照明をつくり、食の空間によりやわらかく上品なムードをもたらしている。
料理の持つおいしさ、お酒を飲む楽しさをより引き出す雰囲気づくりがなされた空間。時が経つのも忘れて思わず長居をしてしまう、そんなお店が出来たのではないだろうか。

施工:(有)匠屋工芸

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