ペットと暮らす家づくり

広島で注文住宅やリフォームの設計を行っているアルキプラス建築事務所です。
今回はペットと一緒に暮らす家を造っていく中で、気になるニオイ問題や気を付けるポイントをお伝えします。

 

Q:これまではペット禁止の集合住宅に住んでいたので、マイホームを建てたらワンちゃんを飼いたいと思っています。ニオイ対策や、犬と一緒に暮らすために工夫できるポイントを教えてください。

 

ニオイ対策について

ペットのトイレの臭い体臭に注意ですね。

トイレの臭いについては、ウンチだけでなくオシッコの時にもなるべく早くトイレシートを取り替えなくてはなりません。

そのためには、ゴミの処理や水廻りを十分に考えた間取りが必要です。

その他一般的なニオイについては、

・しっかりと空気が入れ替わるような換気計画

・ペットのゲージ近くにはニオイが付きやすい素材を使わない

等々…間取りと素材での工夫をしていく必要があります。

 

もっとシンプルに、ペットの臭い対策だけではなく人のためにも良いことを考えてみましょう。

・ペットの抜け毛等の対策→単純に掃除がしやすい作りにする
・ペットの使用する布製品等→洗濯が苦にならない動線整理を行う
・空気を滞留させない→空気の流れや気候の良い時期は窓を開けて、そうでない時期は換気扇を使って空気がしっかりと入れ替わるように窓やドア、換気扇の位置関係を整理する

掃除や洗濯など、単純に家事がしやすい動線づくりができていると暮らしやすいですよね。

 

犬と一緒に暮らす上で工夫できること

ペットがワンちゃんであれば、お散歩や足腰への配慮も必要になります。

◇床材

運動ができるように広い空間を造ってあげることはもちろんですが、床材に要注意です。

通常のフローリングでは滑りやすく、ペットの足腰に負担をかけてしまいます。

滑り止め加工のされたフローリングやカーペットなど、滑りにくい床材が良いでしょう。

◇足洗い場

ワンちゃんとの暮らしには、毎日の「おさんぽ」がありますよね。

「おさんぽ」帰りの足洗い場を考えるのも大切です。

玄関ではなく、勝手口を設けて勝手口近くにつくるのが便利かと思います。

◇お留守番ルーム

犬は暑さに弱いですよね。

ここ最近の猛暑を考えると、仕事等でワンちゃんだけがお留守番ってときにもエアコンはつけておく方が良いでしょう。

そうなった場合、あまり広くない、できれば最小限の大きさのお留守番ルームを用意しておくとエアコン代もあまりに気ならなくなります。

外が眺められるように窓もしっかりと考えて取り付けるようにしましょう。

◇キッチン

以外と盲点なのがキッチンです。

流行りのアイランドキッチンなんかだと、しっかりとしつけられていない犬だと、料理が大変です。

犬を第一で考えるなら独立したキッチンスペースが良いです。

その場合でもいかにダイニングやリビングと空間をつなげていくかは設計者の腕次第ですね。

どうしてもアイランドキッチンにする場合には、高さの低いドア等で対応になります。

 

まずは、人の暮らしやすさや理想をしっかりと考えて作り、その上でペット対策をプラスしていく考え方が良いかと思います。

 


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