西条の家


敷地に対して角度をつけた配置計画にて団地の中の隙間を見渡す。

建設場所 広島県東広島市
構造規模 木造2階建
家族構成 夫婦
敷地面積 166.05㎡
建築面積  60.63㎡
延床面積  99.37㎡
完成年月 2010年12月


設計にあたって

高低差の大きい団地の一角を住宅敷地に選定し、計画がスタートした。この敷地を選んだ理由として「南側に伸びる団地内の道路の隙間を遠くまで見渡せる」事があり、敷地に対して平行でない団地内の道路を軸線として建物を配置することで室内から遠くまで見渡せる視界を確保している。

室内の間取り計画は、パーソナルスペースとパブリックスペースを明確に分離することと、将来的な間取りの変化への対応が求められた。玄関ホールと階段をそれぞれの共通の空間とし、パーソナルスペースを1階に、パブリックスペースを2階に設け、来客時にも気を使うことなく普段の生活が出来るようになっている。
外観はシンプルでありながらも、どこかかわいらしい感じが求められた。三角屋根のボリュームを2つずらして組み合わせ、それぞれのあいだを玄関とバルコニーとしている。
まだ大きくないシンボルツリーは、クライアント、施工会社とともに、住宅新築の記念になるよう植樹した。

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施工:創建工業株式会社
撮影:野村 和慎